酒には、何か造る人のメッセージが込められているかのようです。【酒】という言葉でよりも、まさに【作品】と表現した方がよさそうです。
その作品の表現を受けとめ、感受性を高めて楽しみ、表現するのは、皆さまであり、そして私達自身だと思っております。
どんな季節に、どんなシーンで、何を食しながら、誰と飲むか。
それらを想像しながら、酒をマッチングさせることはジグゾーパズルの最後のピースをはめるようでもあります。
ひょっとしたら今の世の中に美味しくない酒などないのかもしれません。
つくり手が技法と心を尽くして仕上げた酒を美味しく飲めるかどうか、美味しくするかどうかは飲み手の気持ちひとつなのかもしれません。